研究グループ

● 腎臓

1.腎臓局所におけるレニン・アンジオテンシン系の役割

 東海大学にて独自に作成した腎臓特異的アンジオテンシノーゲン不活化マウス、および肝臓特異的アンジオテンシノーゲン不活化マウスを用いて、腎局所におけるレニン・アンジオテンシン系の役割を研究しています。腎臓の尿細管に染色されるアンジオテンシノーゲンは腎臓局所で産生されたものであると広く信じられてきましたが、我々の研究によりそのほとんどは肝臓由来であることが判明しました。また、ヒトにおいても同様の現象がみられることを確認しています。

2.腎障害の進展における酸化ストレス防御機構の関与

 酸化ストレスが種々の臓器障害に関与していることが注目されており、腎臓も例外ではありません。我々は酸化ストレスに対する防御機構の要として注目されているNrf2-Keap1系の遺伝子改変マウスを用いて、種々の腎障害において酸化ストレス防御機構がどのような役割を果たしているのかを検討しています。

3.ナトリウム濃度センサー(Nax)のヒトにおける働き

 ナトリウム濃度センサーは、その欠損マウスの解析から塩分の摂取行動に深く関与した分子であることが知られていました(基礎生物学研究所、野田昌晴教授、檜山武史先生)。我々は、本態性高ナトリウム血症を呈した患児の診療を通じて、このNax分子に対する自己抗体が病態に深く関わっていることを、基礎生物学研究所との共同研究にて明らかにしました(Neuron 66, 508–522, May 27, 2010)。

4.先天性腎尿路奇形に関する研究

 レニン・アンジオテンシン系が腎尿路の発生や形態の維持に関与していることを検討してきましたが、先天性腎尿路奇形(CAKUT)の発症には遺伝子や環境要因が複雑に関与しており、未だにその全容が明らかになったとはいえません。ゲノムワイドに責任遺伝子を探索することや、全エクソンシークエンスなどが可能となり、そういった手法を用いた研究を模索しています。

東海大学小児科

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