研究グループ

● アレルギー

 すべてのアレルギー疾患に対応していますが、喘息や呼吸器疾患に関連しては、通常のスパイログラムによる肺機能検査のほか、強制オッシレーション法による呼吸抵抗測定、呼気中一酸化窒素測定、アストグラフ法による気道過敏性測定をルーチンに行っています。
 喘息に関する研究につきましては、現在のところ環境再生保全機構の委託業務の「健康診査事業の効果的な実践及び改善のための評価手法に関する研究調査」に関連し、(1) 喘息、喘鳴児の肺音解析に関する調査研究、並びに、(2) 喘息、喘鳴児の咳嗽モニターに関する調査研究を行っています。(1)の肺音解析は、乳幼児に対する、簡便、かつ、再現性に優れた客観的な評価法の開発の延長が主になります。肺音測定装置により、肺音の年齢的正常値の算出、β2刺激薬の吸入前後の肺音の変化率の算定から個人の気道の閉塞性と気道過敏性、気道反応性の評価を検討するものであり、特に侵襲がなく、低年齢の児でも行えるという特色があります。(2)の咳嗽については、自家作成の咳嗽モニター、ソフトを活用し、咳嗽の頻度、好発時刻、性状の把握から、治療効果の判定を行おうとするものです。また、現在疾患別の咳嗽の研究も行っており、これを慢性咳嗽の診断に用いることができないか検討を行っております。これらを統合し、乳幼児の喘鳴、咳嗽の簡便、かつ、客観的な評価法が可能となれば、これまで困難であった小児の喘鳴性疾患や慢性咳嗽の確定診断だけでなく、種々の早期介入法の効果判定ができると考えています。
 アトピー性皮膚炎に関しては、アトピー性皮膚炎のガイドラインに沿った治療に、皮膚生理学的検査を加えた治療システムを準備しています。アトピー性皮膚炎に関する研究では皮膚のバリア機能に注目し、皮膚の内側から外側での評価法としての水分蒸散量のみではなく、外側から内側への透過性に注目し、色彩計と食用の色素を使用し皮膚透過性を測定しております。これにより健常の皮膚とアトピー性皮膚炎の皮膚の生理学的な相違が検討できます。遺伝子学的検討を重ねて、さらに確かな治療を考案することも計画しています。
 食物アレルギーに関しては、東海大学小児科としてのマニュアルを作成しました。血液検査や皮膚テスト、負荷試験を行いますが、その結果をもとに食事療法を行います。必要な患者さんには安全な少量長期の減感作療法も行います。  また、近隣の中核病院の医師とのアレルギー勉強会を月に1回、当院で開催し、研究成果、最新の論文、日常診療につき研鑽に励んでおります。

東海大学小児科

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東海大学医学部専門診療学系小児科学

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